なんのために勝つか #7三宅智
頼れるミディバイスのやしからバトンを受けました、今年度副将を務める三宅智です。
やしは入部後すぐに仲良くなり、宅飲みをしたり花火をしたりと、思い返せば本当に懐かしいです。やしとは同じポジションとして、お互い刺激を与え合ってきたと僕は思っています。残り少ないラクロス部の活動、やしと共に最強ミディ陣を作り上げたいと思います。
これまで55名の部員全員のブログを見させていただきましたが、皆それぞれ熱い想い、抱えていた不満が随所に見られ、非常に面白かったです。もっと早く知ることができれば、このチームをもっと強く出来たのではないかとも思いました。来年度のチームにも、このような自己表現の場を是非設けてほしいと思います。
ここからは僕自身の話ですが、是非皆に見てもらいたい事をこの場で書きたいと思います。
「なんのために勝つのか」
これは前年度の代が引退し、新体制を作り上げる際、最も重要視したことです。今年新たに導入した理念・目的・行動指針、これらは全てこの言葉に始まり、この言葉に集約されると思っています。
これまでの神戸には、これらの理念や目的、行動指針といったものはありませんでした。強い神戸を新たに築き上げるには、これらを考える必要があると思い、新体制ミーティングで4回生全員に深く考えてもらいました。なにも考えていないように見えて、考え始めると、皆それぞれの想いを話してくれたことは、今でも鮮明に思い返せます。正直4回生がここまで考えてくれると思っておらず、嬉しくなる反面、皆を甘く見ていたと自戒しました。4回生のみんなには、もう一度あの時の気持ちを思い返して、最後まで学生日本一のチームを作るために頑張って貰いたいと思います。もちろん自分もですが。
少し話が逸れたので戻します。
そもそもこの言葉は、僕の部活動のバイブルである、元ラグビー日本代表キャプテン、廣瀬俊明氏の著書である「なんのために勝つのか」より来ています。この本は高校時代に、野球部で行ったビブリオバトルで読んだのですが、部活動に励む選手、特に幹部陣には是非読んでもらいたい一冊です。
要点を抜粋し紹介したいと思います。
どんなスポーツ、どんなチームでも、「勝つチーム」を作るには、核となる「大義」が必要であり、これがなければ本当の意味で、深い所で、目標への魂は宿らない。魂が宿っていなければ、感動も伝播しない。
心底やり切ったと思うためには、これらを理解し、共感し、達成しなければならない。
そのためには、「大義」の下に続く「覚悟・ビジョン・ハードワーク」この3つが必要である。「大義」を達成するため、一人一人が「覚悟」を持ち、目標達成への「ビジョン」を共有し、それに向かって「ハードワーク」を続ける。そのためには、何かを犠牲にしなければならないかもしれない。それでも、「勝つチーム」、「強いチーム」を作るには、これらを遂行しなければならない。
僕はこの言葉を胸に、1回生、2回生、3回生とその時その時で、それぞれ違った「大義」を持ち、「覚悟」「ビジョン」「ハードワーク」を実践し、実際に3回生時にはベスト10を獲得しました。3回生時の「大義」を紹介すると、「4回生になった時に自分が能力、影響力の両面でチームを引っ張れる選手であること。また、自分以外の同回生が自分の姿に刺激を受け意識が変わること。」でした。これが達成されたかどうかはわかりませんが、皆のブログを見ているとそれなりに成果はあったのではないかと思います。
新型コロナウイルスの影響で「学生日本一」という目標は断たれましたが、僕たちの理念である「自己陶冶と文化の創生を通じ、人々に感動を与える集団である」を達成するために、最後の最後まで、引退のその時まで、4回生全員で、チーム全員で特別大会に挑みたいと思います。
また、チームの理念にもある「文化の創生」を通じ、「強い神戸」の礎を築きたいと思います。
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。次のブログで最後となります。書くのはもちろん、今年度主将のおふじです。
おふじは新チーム開始当初はまだまだ頼りなかったですが、現在は誰よりも熱く、誰よりも頼り甲斐のある主将です。
次のおふじでこのブログリレーは最後になります。熱い話に期待しましょう!ではおふじよろしく!
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