一歩ずつ #27 井上翔太

ざわから指名を受けました、2回生Gの井上翔太です。吉澤くんの家はいつも別荘として泊まらせていただいてますが、最近見返りを求めてくるようになったので、100円ぐらいのスティックパンをあげて満足させています。そんな彼ですがサッカー以外はなんでも上手にこなすので、まあまあすごいなと思います。

まず、1回生シーズンを振り返ってですが、部員数10人程度から始まった僕たちは練習開始時期もかなり遅く、ひたすら基礎練をやってはミスしまくり、練習試合を組んではボロ負けするという日々が続きました。

僕自身は試合の大事な場面でセーブしたら目立てるしかっこいいなという理由でゴーリーを始めたのですが、ただゴールの前に立ってるだけでバンシューを打ったらほぼ決まるぐらい下手くそで、想像していたのとは真逆の最悪な目立ち方をしていました。正直ゴーリーは練習よりも試合で楽しさを感じるポジションだと思っているので、試合で勝てない日々が続き本当に辞めたくなりました。

しかし、みんなで話し合って全員が朝少し早めにきて壁あてをしたり、自分自身もシャドーをしてフォームを固めるのを繰り返し、練習も全員で盛り上げて上手くなろうとしました。12月の特別大会はなくなりましたが、その代わりに組んでもらった試合で、初めて練習試合をした時にボロ負けした相手に勝ちました。その帰り道で食べたなんでもないラーメンがとても美味しく感じたのを覚えています。その試合では試合を決めるようなセーブは出来ませんでしたが、みんなで勝ちを掴んだ気がして初めてラクロスをやっていて良かったなと感じました。その喜びは、今までなんとなくで人生を過ごしてきた自分が初めて得た感情でした。

今は先輩も含め全員で練習しています。朝は早いしラントレはきついし、シュー練では先輩にボッコボコ決められていますが、それでも試合で活躍して、勝って美味い飯を食うために一歩一歩上手くなってやろうと思います。