僕たちが持つ力　#0 吉川未来

「チームは補欠から腐る」

　僕は高校時代、全国でも名の知れた強豪校で野球をしていました。この言葉は僕の母校を春夏通算11度の甲子園に導いた大野康哉監督の言葉です。これを言われた当時は「試合に出ない俺らは関係ないだろ」と思っていました。しかし、チームに与える影響というのは意外とメンバーよりもメンバー外の方が大きかったりします。例えば普段試合に出ているやつが打つホームランよりも、苦労している補欠のやつが代打で打ったヒットの方がチームは盛り上がります。補欠には補欠の、レギュラーは持ち得ない大きな力があるのです。

　今現在、僕は神戸大学ラクロス部の2回生。やる前から負けるつもりは毛頭ありませんが、4回生や3回生がいることを考えれば僕は「補欠」と言って間違いないでしょう。しかし僕たちはメンバーにはない力を持っています。僕らが必死で練習していればメンバーも練習せざるを得ない。下からの追い上げがあれば、チーム内の競争が活発になりチーム力の向上につながるはずです。

　コロナウイルスで練習できない今、僕たち補欠が腐っている場合ではありません。今年のリーグ戦はもちろん僕らの代のリーグ戦も見据え、日々練習に励みたいと思います。僕たちがチームを日本一に導きます。

　これで僕のブログは終わりにして次の人を指名させていただこうと思います。次は、仕事をさせたらこの人の右に出る者はいないと言われている3回MG あんなさんおねがいします。